ワインのラベルを見て、品種や産地を手がかりにその一本のことをいろいろと想像し、
最後に自分の舌で楽しむ。
そんなワインのテイスティングのように明朝体を味わえたら、読書をしたりグラフィックを見る喜びがより大きくなるはず。
タイプフェイスデザイナー、書体研究家、グラフィックデザイナー、文筆家、フォントベンダーの関係者など計15人の識者の言葉を手がかりに「名品」と言える27種類の明朝体の成り立ち、そして味わいを解説します。
識者のコメントとともに24種類の明朝体を解説。歴史的な背景や形の特徴を紐解いていきます。その書体が実際に使用されたデザインもあわせて楽しめます。
築地体前期五号/築地体初号/築地体後期五号/秀英明朝/秀英初号明朝/精興社書体/石井中明朝体/イワタ明朝体オールド/モトヤ明朝/凸版文久明朝/本明朝/A1明朝/本蘭明朝/リュウミン/光朝/ヒラギノ明朝体/小塚明朝/丸明オールド/游明朝体/筑紫明朝/筑紫Aオールド明朝/筑紫明朝 第2期/TP明朝/貂明朝
祖父江 慎/小宮山博史/正木香子/橋本和夫/伊藤正樹/小野克之/藤田重信/鈴木 功/新井尚子/池田 暢/小塚昌彦/鳥海 修/草野 剛/西塚涼子/片岡 朗
明朝体をテイスティングする前に知っておきたいポイントを解説。「明朝体を味わう基準を持とう!」「江戸時代生まれの職人が手彫りで活字を生み出した」「戦後に普及した光の甘い文字」といった11項目で明朝体のことを楽しく学べます。
「金属活字の源流」と評される築地体。その立ち位置を理解するために書体研究家の小宮山博史さんにレクチャーを依頼。ウロコなどのエレメントができた理由、金属活字の作り方、築地体のライバルなどについて話してもらいました。
特集に連動した書体見本帳です。
特集で紹介した明朝体の書体見本と組み見本を掲載しています。
また味わいを紹介する文章も用意しました。