FEATURE ARTICLE 1
ポプテピピックの表現学
アニメ『ポプテピピック』は、バラエティ番組のような楽しい作り、それを実現するためのクリエイターのスタッフィング、思わず種明かしツイートをしたくなる数々のパロディ&声優のセレクトなど語るべきポイントに溢れた作品だ。
本特集では、そんな『ポプテピピック』のおもに視覚表現面に焦点を当て、魅力を解き明かしていく。
MdN5月号は「ポプテピピック」特集
取材と考察からポプテピピックを読み解く!
4コマのギャグマンガ『ポプテピピック』がTVアニメ化し、大きな話題に。ただし、通常の「アニメ化」とはやや意味合いの違う、ドラマ/ショートコントあり、歌あり、さまざまな仕掛けありといったある種の実験番組となった。どうしてそのような表現形態になったのか、取材と考察で読み解いていく。
【イントロダクション】
押さえておくべきポプテピピックの必修科目
ポプテピピックは番組の構造として仕掛けが多く、まだ観たことがない人は取っ掛かりに迷ってしまうかもしれない。そういった人のために、「バラエティ性」「キャラ」「再放送」「声優」「パロディ」「クリエイター」の6つの押さえておくべきポイントを紹介。
【ポプテピピックの表現学1】
「概論」プロデューサー・須藤孝太郎
なぜ原作4コママンガからアニメ化に際し、バラエティ番組のような表現形態になったのか、パロディや声優のセレクトなどSNSをざわつかせる話題が情報過多といえるほどなぜ盛り込まれているのか。それらの〈概論〉として、本作品の首謀者であるキングレコード所属のプロデューサー、須藤孝太郎氏に話を聞いた。
【ポプテピピックの表現学2】
「演出論」シリーズ構成/シリーズディレクター 青木 純
アニメ『ポプテピピック』において、各話のエピソードのセレクト/順番決めなどトータルな構成を行う「シリーズ構成」と、ストーリーパートなどの制作を行う「シリーズディレクター」という役割を担っている青木 純氏。ここでは、ポプテピピックの演出論について話をしてもらった。
【ポプテピピックの表現学3】
「キャラクター論」キャラクターデザインほか 梅木 葵
青木 純氏とともに、「シリーズディレクター」という役どころを担っている神風動画の梅木 葵氏。さらに、原作をアニメ化するためのキャラクターデザインも梅木氏の担当。そんな梅木氏の視点を通して、おもにポプ子とピピ美のキャラクターに関する造形と演出面について話を聞いた。
【ポプテピピック制作資料】
ラフ原画/ポプ子とピピ美のキャラクター表
ポプテピピックの貴重な制作資料を公開。最終12話の名シーンのラフ原画、そしてポプ子とピピ美のキャラクター表を掲載。
ポプテピピックの制作を担った
アニメスタジオ「神風動画」とは?
アニメ『ポプテピピック』の制作を担当しているのが「神風動画」だ。今作『ポプテピピック』では、個性的な映像クリエイターも巻き込みながら、これまでにない番組作りにチャレンジ。常に新たな表現に挑戦してきたスタジオの軌跡と、手がけた魅力的な仕事の数々を振り返る。
異なる世界線で僕らが出会った記憶の断片
―ポプ子とピピ美の友愛に関する考察
TVシリーズ『ポプテピピック』において通奏低音のように流れるポプ子とピピ美の〈友情〉とも言える側面は意外に見過ごされがち。ここでは、loco2kit氏に『ポプテピピック』から感じとれる友愛の物語を顕在化させるべく、考察テキストを書いてもらった。
【ポプテピピックの表現学4】
「辺境論」映像作家 AC部
さまざまなクリエイターがオムニバス的に参加している『ポプテピピック』。その中でも映像制作ユニット・AC部の作品「ボブネミミッミ」は極北、辺境に位置するものだ。そこには「どこまでがポプテピピックなのだろうか」という批評的眼差しも感じ取ることができる。AC部の二人に話をうかがった。
「ボブネミミッミ」を作った
クリエイティブチーム「AC部」とは?
「ポプテピピック」の中でもひときわ異彩を放つコーナー「ボブネミミッミ」。怒涛の勢いで展開されるアニメーション。一度見たら忘れられないこのコーナーを制作しているのがクリエイティブチーム、AC部だ。ここでは多方面で活躍している彼らの沿革と作品を紹介していく。
ポプテピピック全話解説
全12話に渡る『ポプテピピック』を一話ごとに詳細解説。見どころ、楽しみどころはどこなのか。すでに見た人はもう一度振り返ることができるし、新たな発見もあるかも。もちろん、これから見る人のガイドにもなる全話解説コーナー。
ポプテピピック Anime × Manga Mashup by MdN
アニメ『ポプテピピック』のワンシーンと原作マンガを、MdNが独自にマッシュアップしたビジュアル企画。グロスコート紙、銀の特色インクを使ったスペシャルなページとなっている。
実写やアニメーションなどの分野で知られるビジュアル・エフェクト。「爆発」「液体」「炎」「煙」「魔法」などの視覚効果演出のことを指します。
本ムックでは、アニメにとどまらず、イラストや漫画なども含め、エフェクト表現=「爆発」「液体」「炎」「煙」「魔法」の描き方、楽しみ方を解説・紹介していきます。エフェクトの名手たちのインタビューも充実。エフェクトに興味がある人なら保存版のムックです。