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名画の読解力 教養のある人は西洋美術のどこを楽しんでいるのか!?

名画の読解力 教養のある人は西洋美術のどこを楽しんでいるのか!?

田中 久美子 著
本体 1600円(税別) ※電子書籍の価格は各販売ストアにてご確認ください。
発売日 2018-09-19
仕様 四六判/272P
ISBN 978-4-8443-6762-8
知的好奇心を満たす一冊 次々とパズルが解けていくような面白さ! 昔から「知るは楽しみなり」と言い、教養を身に付ける事は人生を豊かにし、より楽しいものにしてくれるとされてきました。その中でも王道中の王道のひとつが名画鑑賞でしょう。 名画には、美しさを鑑賞するという楽しみだけでなく、教養人の知的楽しみという側面があります。作品の背後にある物語を知り、約束事を把握することで、あたかも物語を読むように名画を読み解くのです。 例えば、現代の日本人であれば「イヌ、サル、キジを連れている男の子」を見れば桃太郎だと分かるように、西洋絵画にも「これが一緒に描かれていたらこの人物! 」というお約束があります。白い百合とともに描かれた女性は「聖母マリア」、鷲や雷とともに描かれた男性は「ゼウス」、月桂樹の冠と竪琴なら「アポロン」といった具合です。 同様に、描かれているモノや配置によって、その絵がどんな物語の何のシーンを表しているのか、なども分かります。 例えば、宗教画において聖女は多く登場しますが、その女性が赤い服に青いマントを羽織っていたら、それは聖母マリアを表しています。そこに白い百合が描かれ、天使がお告げをしているようなシーンだと、その絵は「受胎告知」の場面を描いたもので、天使はガブリエルだと特定できるのです。 このような知識とともに名画を鑑賞することで、ただ漫然と眺めているときの「本物のようにリアルな絵だなぁ」「色が鮮やかだなぁ」といった単純な感想ではなく、「この人物は聖母マリアだから、このシーンは・・・」「これが配置されているということは・・・」というように、絵の中に込められたメッセージを探し、それを読み解くという、知的楽しみを味わえるようになります。 本書では、西洋美術史の解説を縦軸に、それぞれの名画が描かれた時代の教養を横軸に構成することで、大人の教養としての名画を総合的にしっかりと理解できるようになっています。 西洋美術史や名画に興味がある方はもちろん、大人としての教養を身に着けたいすべての方に楽しんでいただける一冊です。

目次

はじめに

第1章 歴史から読み解く
西洋美術の源流 ─ 古代ギリシア・ローマ
キリスト教を伝える美術が発展 ─ ロマネスク
中世で華やいだもうひとつの美術様式 ─ ゴシック
古代への復興・再生を求める芸術運動 ─ ルネサンス
北方特有の細密さが素晴らしい美術 ─ 北方ルネサンス
不自然な人体表現がみどころ ─ マニエリスム
派手で力強い美術が特徴 ─ バロック
女性的で享楽的な美術 ─ ロココ
ルネサンスに立ち返る動き ─ 新古典主義
個人の感情や感性を重視 ─ ロマン主義
理想美に異を唱え、見えたままに再現する ─ 写実主義
画家の印象をそのまま描く ─ 印象派
印象派以降の画家たち ─ ポスト印象派・新印象派
総合美術の誕生 ─ 世紀末美術
多様化する美術 ─ 現代美術

第2章 聖書から読み解く
エピソードで読み解く
英雄たちの活躍
旧約の世界の3人のヒロイン
アトリビュートとシンボルで読み解く
大天使が告げる救世主の誕生
イエスの公的生涯の幕開け
受難からの復活という奇跡の物語

第3章 神話から読み解く
神話の読み解きの鍵となるもの
神話の登場人物とエピソードを知れば楽しさ倍増
ゼウスとそれを取り巻く女性たち
オリュンポスの神々の行状
英雄たちはどう描かれているか

第4章 名画に込められた意味を読み解く
《ラス・メニーナス》ディエゴ・ベラスケス
《アルノルフィーニ夫妻像》ヤン・ファン・エイク
《ガブリエル・デストレとその妹》フォンテーヌブロー派
《愛のアレゴリー》アーニョロ・ブロンズィーノ
《絵画芸術》ヨハネス・フェルメール
《世の栄光の終わり》バルデス・レアル
《ネーデルラントの諺》ピーテル・ブリューゲル

参考文献

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