FEATURE ARTICLE 1
漫画家が発明した表現30
漫画を漫画たらしめるもの
ふだんマンガを読むときは、物語を追っているという読者も多いはず。
しかし、描線や塗りといったマンガの表現に意識を向けることで、1コマの中にいかに興味深い技術が詰め込まれているか、その奥深さに気付かされます。今まで何気なく読んでいたマンガを、技術を踏まえた視点でみると一層楽しくなるはず。
本特集では後世に影響を与えた表現や、新しい技術などをマンガ家や作品ごとに紹介。マンガ家のペン先から生まれる卓越したクリエイティブの世界を紹介していきます。
漫画を漫画たらしめるもの
描線や塗りといったマンガの表現。そこにはマンガ家のペン先から生まれる卓越したクリエイティブが詰まっています。マンガ家や作品からそうした表現を紹介。
マンガ表現を更新した・影響を与えた 31
大友克洋『AKIRA』/時代を更新した映画のような「疾走」演出
鳥山 明『Dr. スランプ』/圧倒的画力に裏打ちされたデフォルメとリアルの同居
高野 苺『orange』/少女マンガの枠を広げるナチュラルな「瞳」の描写
ムライ『鳥の眼』/縦スクロールの特性を引き出したコマ割りの革命
萱島雄太『西遊少女』/スクロールと色面効果を取り入れたWebマンガの「はしり」
江口寿史『エイジ』/かわいさとリアルさが同居する美少女の鼻の穴の先駆的表現
鳥山 明『DRAGON BALL』/パワフルな展開を押し上げる歌舞伎の見得のような「眼」
森薫『乙嫁語り』/芸術的で繊細な描写と躍動するペンタッチ
今日マチ子『センネン画報』/柔らかくシンプルな描線の先に浮かぶノスタルジックな世界
松本大洋『鉄コン筋クリート』/大友克洋『East of The Sun, West of The Moon』/大友克洋『Fire-ball』/五十嵐大介『KUARUPU』/江口寿史『エイジ』/鳥山 明『DRAGON BALL』/三上小又『ゆゆ式』/高森朝雄(原作) ちばてつや(作画)『あしたのジョー』/さいとう・たかを『狼は牙を血で洗う』/森薫『乙嫁語り』/今日マチ子『センネン画報』/上條淳士『To-y』/堀越耕平『僕のヒーローアカデミア』/鎌谷悠希『少年ノート』/手塚治虫『火の鳥 宇宙篇』/麻宮騎亜『サイレントメビウス』/芦奈野ひとし『ヨコハマ買い出し紀行』/奥田亜紀子『ぷらせぼくらぶ』/井上雄彦『SLAM DUNK』/小池田マヤ『僕のかわいい上司さま』/長尾謙一郎『PUNK』/五十嵐大介『リトル・フォレスト』/谷川史子『きみのことすきなんだ』/ばらスィー『苺ましまろ』/奥 浩哉『GANTZ』/赤松 健『魔法先生ネギま!』
誰がマンガを進化させたのか?―いしかわじゅん
マンガ家であると同時にマンガ評論も旺盛に発表し続けてきたいしかわじゅん氏に、マンガ表現の歴史を、代表的な作家の仕事とともに伺いました。
夏目房之介が語る―手塚治虫がマンガを革新させたのか?
『手塚治虫はどこにいる』などの著作で知られるマンガ研究者・夏目房之介に、手塚治虫のマンガ史上の功績と現時点での解釈について伺っています。
[ESSENCE]「吹き出し」からみるマンガ表現
鴨居まさね『にれこスケッチ』を参考にマンガに使われるさまざまな「吹き出し」を紹介
その他
[ESSENCE]「描線」からみるマンガ表現(からかい上手の高木さん/ちひろさん/弱虫ペダル/アルボスアニマ)
[ESSENCE] 「コマ」からみるマンガ表現(麦の惑星/あせびと空世界の冒険者)
乃木坂46のシングルCDには、表題曲やカップリング曲のミュージックビデオ、さらには各メンバーごとにクリエイター一人があてがわれて作られた「個人PV」などが収録されています。これらの質の高い映像作品群は、もはや乃木坂46のひとつの文化と言えるでしょう。
本ムックは、これらの映像作品の魅力を伝えるべく、映像作家への取材/最新シングル映像作品の現場取材/メンバー×クリエイター対談/全映像作品の解説などを収録した内容となります。
写真などのビジュアル面、そしてテキストの両面から「乃木坂46の映像作品」に計224ページで資料性豊かに迫る内容となります。