MdN Booksから3月・4月にオススメの本をピックアップ。今回はデザイン制作で役立つ解説書からデザイン業界の最新状況を一望できる年鑑まで、多種多様なデザイン・グラフィック関連書を紹介します。

IllustratorやPhotoshopといったグラフィックソフトについて学ぶなら、基本操作だけでなくプロの技や考え方も網羅した解説書を選ぶのがオススメです。『プロの手本でセンスよく！　Illustrator誰でも入門』は、章ごとに「基本知識を学ぶ Study」と「作例を実践する Try」を繰り返す構成になっているため、Illustratorの基本操作を理解した上でデザインを形にする力が身につきます。『Photoshopレタッチ 仕事の教科書　3ステップでプロの思考を理解する』は風景、人物、商品といった被写体の違いによって異なるプロの着眼点とレタッチ技法を解説した一冊。元画像と完成写真をダウンロードして、実際に手を動かしながら技術を習得することができます。

デザインの完成度をより高めるためには、背景やパーツといった細部のアイデアやテクニックを取り入れましょう。SNSでも話題のイラレ職人コロ氏による『イラレ職人コロが教える飾りのデザイン　Illustratorのアイデア』は、シンプルかつ汎用性の高い全72種類のデザインアイデアを収録しています。ステップごとの詳しい解説に加え、コロ氏からの「ふきだしアドバイス」や難易度の高い一部アイデアは動画解説を通して、どなたでも簡単に再現できる構成です。応用力も身につけたいという方には『デザインのネタ帳　プロ並みに使える飾り・パーツ・背景　Illustrator＋Photoshop』がオススメ。想定される使用シーンとともにアイデアを紹介しているため、子ども向けの広告からビジネスで使う資料まで、目的に応じたテイストのデザインを制作する力も身につきます。

デザインの引き出しを増やしたい方には、ひと目でアイデアが閃くようなデザインカタログ集がオススメ。『あるあるレイアウト　すぐに使えて素敵に仕上がるデザインカタログ集』は雑誌やチラシなどでよく見かける、思わず「あるある」と呟きたくなるようなレイアウトを、「余白で印象強く」「対比でメリハリ！」といった覚えやすいフレーズで紹介しています。掲載されているグレーレイアウトデータはダウンロードできるので、ラフとして使うことも可能です。

アートディレクターのカイシトモヤ氏による『たのしごとデザイン論　完全版　すべてのクリエイターが幸福に仕事をするための50＋未来の方法論。』は、クリエイターが幸福に仕事をする上でのヒントになる一冊。仕事を楽しみながら継続してキャリアを積むために大切な「自分の価値を見つけて、健やかに歩き続ける」方法を、イラストを交えて解説します。

デザイン業界の第一線で活躍するデザイナーたちやその作品について情報収集をするなら『MdNデザイナーズファイル2022』は必携です。国内外で活躍するアートディレクターやデザイナーの最新ポートフォリオとプロフィールを紹介しており、2022年現在のデザイン・シーンを代表する表現手法や流行などを一望できます。これからのデザイン業界についてより深く掘り下げる『MdN新世代デザイナーズファイル　一流アートディレクターが推薦する気鋭の91人』は、ベテラン・アートディレクター14人が推薦する91人の新世代デザイナーの仕事とプロフィールを集めた一冊。新たな価値観が求められるこれからのデザイン・シーンを切り開く若手ならではの表現を、推薦者たちの考察を交えて紹介しています。

基本の解説書から年鑑まで、幅広いラインアップを揃えるMdNのデザイン書。制作に関する知識はもちろん、自由な発想のヒントに役立てましょう。