MdNCORPORATION

未来IT図解 これからのDX デジタルトランスフォーメーション

内⼭ 悟志 著
定価 1,650円
(本体 1,500円+税10%)
※電子書籍の価格は各販売ストアにてご確認ください。
発売日 2020-06-16
仕様 A5判/160P
ISBN 978-4-8443-6994-3
デジタルトランスフォーメーション(DX)に向けた企業の対応の重要性は以前から指摘されていましたが、「我々の業界はデジタルには縁遠い」「これまでも成功してきたので、まだ大丈夫」という姿勢の企業も少なくありませんでした。2018年に経済産業省が「DXレポート ~ITシステム『2025年の崖』克服とDXの本格的な展開~」を発表したことで、多くの企業の経営者が危機感を強め、取組みが本格化したといえます。 しかしDXへの取組みにおいて、日本は他の国・地域から水をあけられているといわざるを得ません。米国ではデジタルネイティブ企業が、これまでと異なるビジネスモデルで新しい競争原理をつくりだしています。また、デジタル化と経済成長が同時進行している中国やアジア諸国などは、デジタルを前提として社会システムが成り立っているといっても過言ではありません。 日本の企業は昭和の高度成長期の常識や資産を捨て去ったり、大きく転換したりすることなく平成の30年間を過ごしてしまったために、俊敏性が求められるデジタルの世界で、大きな荷物を背負ったままで戦っていかなければなりません。さらにコロナ・ショックにより、日本企業のDXへの遅れが露呈しました。これからもデジタルの波は止まることなく、ますます強く押し寄せてくることは確実です。今後は業種、企業規模の大小、企業内の職種、役職を問わず、すべての人がDXを自分事として向き合わなければならないのです。 本書は、アナリストとして国内外の取組みを調査分析し、コンサルティングの現場では数々の失敗や停滞に直面しながらDXの推進を支援してきた著者が、DXの基本と考え方、実際の進め方や問題点を整理してわかりやすく説く、すべてのビジネスパーソンが読むべきDXの新しい入門書です。

■ページ見本






目次

「社長、DX戦略をそろそろ始めませんか!?」

■PART1 そもそもDX(デジタルトランスフォーメーション)とは?
01 今、デジタル化する社会で何が起きているのか?
02 DXの定義とは? 経済産業省のDX推進ガイドライン
03 DXは2つの要素から成り立っている
04 これまでのIT活用との違いは?
05 なぜ今、DXが注目されているのか?
06 台頭する「ディスラプター」の正体
07 デジタルディスラプターの脅威
08 デジタル化が企業におよぼす「3つの影響」とは?
09 デジタル時代に企業に求められる「3つの能力」
10 これからの企業には「両利きの経営」が不可欠
11 DXによって企業が目指すべき姿とは?
[まとめ] DXとはどういうものか?
[COLUMN] 危機管理としてのDX

■PART2 DXの実践に向けた取組みとは?
01 どの領域でDXを実践するのか? 最適な対象領域を見定めよう
02 知っておきたいデジタル化の「4つの潮流」
03 ビジネストランスフォーメーション領域 ~自社の優位性を維持・拡大する
04 カスタマーエンゲージメント領域 ~顧客とのつながりを強化する
05 フューチャーオブワーク領域 ~組織運営・働き方が大きく変わっていく
06 デジタルエコノミー領域 ~デジタル化が生んだ新たな経済を知る
07 「データ」に着目したDXの7つの実践パターンとは?
08 「モノのデータ」に着目する
09 「人のデータ」に着目する
10 画像・音声のデジタル化 ~新たなビジネスが次々に誕生
11 有形物のデジタル化 ~3D技術でモノづくりが変わる
12 デジタルコンテンツ活用基盤 ~YouTubeなどのプラットフォームが持つ力
13 経済的価値の交換 ~お金のデジタル化に対応する
14 付加価値データの有償提供 ~データの価値を高めて商品化する
15 「つながり」に着目した7つのDX実践パターンとは?
16 オンデマンド・サービス ~多様化するニーズに素早く応える
17 優位な自社業務のサービス化 ~自社の強みを最大限に生かす
18 APIエコノミー ~低コストでスピーディーに新サービスを実現
19 アグリゲーション・サービス ~情報を集約することで価値を高める
20 マッチング・エコノミー ~出会う場をデジタルで提供する
21 シェアリング・エコノミー ~「所有」から「共有」へのシフトが進む
22 キュレーターズ・セレクション ~「私」に合うものをプロが選んでお届け
[まとめ] DXを実践するためのポイントとは?
[COLUMN] 「改善」「拡張」を超える“ゼロ発想”を手に入れる

■PART3 DXで求められる企業内変革とは?
01 DXの環境整備に欠かせない5つの企業内変革
02 意識の変革 ~最初の一歩であり、すべての土台
03 社内に意識変革を起こす3つの方法
04 組織の変革 ~DXを全社に広げるベースづくり
05 DX推進のために組織を進化させる
06 制度の変革 ~DX推進を阻む壁をなくす
07 DXを活性化する「インキュベーション制度」とは?
08 権限の変革 ~意思決定のスピードを速める
09 効果的な予算の組み方には2つのポイントがある
10 人材の変革 ~もっとも重要にして困難な課題
11 DX推進に欠かせない3タイプの人材
[まとめ] DXを成功に導く企業内変革の中身とは?
[COLUMN] デジタル人材は研修やセミナーでは育たない

■PART4 DXをどのように進めるか?
01 日本の企業に最適なDXの進め方とは?
02 気をつけたいDX推進で陥りやすい「5つの罠」
03 「5つの罠」と「3つの呪縛」を回避する処方箋
04 「リーンスタートアップ」方式を取り入れるとうまくいく
05 DXは2段階方式で推進する
06 「漸進型イノベーション」を可能にする発想法
07 「不連続型イノベーション」を可能にする発想法
08 DXの基本プロセス
09 DX案件に欠かせない投資判断と遂行管理のポイント
10 [フェーズ別]重要チェックリスト
11 DXプロジェクトの役割分担の決め方
12 DXプロジェクトの特性に合った推進体制の構築法
[まとめ] DXを実践する手順とポイント
[COLUMN] 変革につながる学びは実体験から生まれる

■PART5 DXで変わる これからの社会・企業・ビジネスとは?
01 テクノロジーの進展で社会はこう変わっていく
02 デジタルディスラプションの第2波がやってくる
03 すべてがデータでつながる時代へ――経済はこう変わっていく
04 DXのその先の未来――世界はどうなるのか?
05 未来のDX――企業はどうなるのか?
[まとめ] DXは未来をどう変えるか?

用語解説

お詫びと訂正

お詫びと訂正のお知らせ
このたびは『未来IT図解 これからのDX デジタルトランスフォーメーション』をご購入いただきまして、誠にありがとうございました。

本書の記載に誤りがありましたため、ここにお詫びして訂正を申し上げます。
間違いと訂正の内容は次の通りです。

(1)P036において、段落「1」の本文2行目に誤りがございました。
誤)エリック・スタートルマン教授

 ↓

正)エリック・ストルターマン教授
(2)P084において、段落「1」の図版中右上の文字に誤りがございました。
誤)非不連型イノベーション

  ↓

正)不連続型イノベーション
読者のみなさま、ならびに関係者のみなさまには、ご迷惑をおかけしてしまい、誠に申し訳ございませんでした。
訂正して深くお詫び申し上げます。

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