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web creators 2010年3月号

web creators 2010年3月号

ホスティングサーバ スキルアップ講座


Webサイトと切っても切り離せないサーバ。あなたはサーバについてどれだけのスキルを持っているだろうか。ここでは読者アンケートを基にWeb制作者のサーバに関する悩み、疑問を取り上げ、Webクリエイターとして知っておきたいサーバの知識を解説していく。


文=編集部、中村 南



今月のラインアップ

ホスティングサーバ スキルアップ講座

ハイパーボックス 専用サーバサービス「blue box」

クリエイターのためのホスティング入門



【ホスティングサーバ スキルアップ講座】
第1回 「アンケートの集計結果発表!」


安全に快適なWebサイト、コンテンツをつくるためには、インフラであるサーバの知識は不可欠だ。しかし、次から次へと新しい技術が生まれ、それを学んでいかなければならないWeb制作者にとって、サーバ周りも含めたすべての知識をカバーすることは至難の業である。しかし、だからといって「サーバは専門外だから学ばない」という捨ての姿勢を貫くには、Webサイトとサーバの関係は密接すぎる。完璧な知識を得ることは難しくても、基本的な考え方や、使用頻度や重要度の高い事柄について知っておけば、より精度の高い物づくりができ、クリエイターとしての幅を広げられるだろう。

ここでは、Webデザイナー、Webディレクター、Web担当者といったWeb制作者向けに、これだけは最低限知っておきたい、これを知っていればもっと快適に便利にサーバを使える、といった知識を解説していく。まず第1回目の今回は、2009年12月10日〜20日までに弊誌サイト上で実施した、サーバのスキルに関するアンケートの集計結果を発表する。


■謝辞
本記事におけるサーバスキルに関するデータは、弊誌メールマガジン「web creators report」および弊誌公式サイト、Twitterなどで告知を行い、2009年12月10日〜20日まで、弊誌サイト上にアンケートフォームを設置して無記名でのご回答を募集し、収集したものになります。有効回答を集計し、それぞれ比率に置き換えてグラフ・図式化して示しました。今回のアンケートの実施にあたり、ご回答いただきましたみなさまに、心よりお礼を申し上げます。


Q1 業務内容(複数回答可)


Q2 雇用形態


Q3 Web制作に携わるようになって何年ですか?


Q4 この1年でサーバ選定に携わったことはありましたか?


Q5 現在、仕事で使用しているサーバの種類をお選びください(複数回答可)


Q6 サーバを選ぶとき重要視していることを、以下から3つお選びください(複数回答可)


comment
「値段」、「スペック」、「トラブルが少ない」がトップ3に。「使用できるスクリプトが何か」が次につけているのは動的なサイトが多い今の時代の特徴を示しているといえる。「値段」は1位だが、逆に25%以上の人が選んでおらず、「今はどこでも値段は安定してきたので、あとは質が気になる」という意見も見られた。


Q7 サーバをどのような用途に使っていますか?(複数回答可)


Q8 サーバについてわからないことが出てきたとき、どのようにして解決しますか?(複数回答可)

comment
「インターネットで検索して調べる」がもっとも多かったが、同時に「解説で使われている言葉が難しく、結局わからなかった」、「英語の解説ページしか見つからなかった」という声もあり、解決に必ずしも結びつかないケースもあるようだ。


Q9 下記の項目であなたができるものにチェックを入れてください(複数回答可)


Q10 サーバについて、こんなことを知りたい、できるようになりたい、疑問に思っていることがあればお書きください

●サーバのサービス(スペックや容量や機能そのもの)だけではなく、どの会社のサーバの管理画面が使いやすいかなど詳しく知りたい。

●今後のトレンドや、クラウドコンピューティングの普及予想など。

●セキュリティについて。部分的に知っている事柄もあるが、しっかりと学びたい。

●ほぼ独学でやってきたので、サーバ自体に何ができて、何ができないのかがわからないので、何ができるのかと、応用方法を知りたい。

●Webサイトを公開しているサーバにおいて、Webページの表示スピードがどのような因果関係でかわるのかをまとめて欲しい。サーバのマシンスペック、回線、ページ容量、ユーザーのマシンスペック、回線などをまとめたマトリクスみたいなもの。お客さまにどれくらいのサーバスペックが あれば表示が速くなりますか? と聞かれるが、サーバ環境・ユーザーの環境などさまざまな起因があると考えられ、それをテストするのはかなり多くの環境が必要なため。

●Webデザイナーで、MySQLやPostgreSQLの設置などは未経験。そこからスタートしてMTやWPを使ったサイト構築をひとりでできるようになりたい。

●OSごと(Linuxならディストリビューション、バージョンごと)の差異や特性が知りたい。

●負荷分散やトラフィック対策について。

●Concrete5やDrupalといったCMSの設定と管理、カスタマイズについて。

●Webアクセスによるサーバ負荷の調べ方。CPU、メモリなど何をどの程度増設すべきなのか、プログラムをどう改修すべきなのかがわかれば、閲覧も苦にならなくなる。

●マルチドメインを利用した、複数サイトの構築と管理方法を知りたい。

●クラウド型のサーバ構築について知りたい。

●データベースを使ったサイト構築のノウハウを知りたい。

●共有サーバでのSSLの取得・設定方法などを、エンジニアリング的な側面ではなくサービスを利用するような観点から普通に説明したドキュメントが読みたい。

●もう少し理解しやすい言葉を選んで解説されたものが欲しい。わかる人には当たり前のことでも私には?? なことがあり心が折れる。

●選択範囲も広く、安価にもなって不満は少ないが、もっと密につき合えるサービス提供会社が欲しい。


comment
Q10で特に多かった意見は「わかりやすい言葉で解説された場所がない」というもの。また、その都度学んできたので、基礎知識がない、そもそも知らなくてはならないことが何かもわからない、という意見も多かった。一方で、具体的に「これを学びたい」という次の目標を立てられている人も多く、個々のスキルレベルに大きな差が感じられた回答となった。






ハイスペックな専用サーバを、
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ドメインキーパー
専用サーバサービス「blue Box」


URL:www.bluebox.ne.jp/
株式会社ハイパーボックス


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もっともエントリー向けのモデルにおいても、2GBのメモリにデュアルコアのCPU、RAID構成を組み合わせるなど、低コストながらハイスペックなサーバ環境が魅力の専用サーバサービス「blue Box」だが、ハードウエアのアップグレードに加えてWindows Serverを含めたOSを自由に選択できるカスタマイズ性の高さも特徴だ。なかでも、10Mbpsの専有回線を月額1万500円の手ごろなオプション価格で提供されており、リッチメディアを提供するWebサイトでも安定した運用が実現できるのはもちろん、アクセス増に伴うランニングコストの上昇に頭を悩ませるクライアントにとってもポイントといえるだろう。ロードバランサーや専用ファイヤーウォールなどのオプションが豊富に用意されているなど、複数台構成にも強い。また新たに、入金確認からサーバ納品までが最短3時間という、業界トップクラスのスピード対応を可能にした「即納モデル」を提供。クライアントからの急な要望にも対応できる、心強い存在といえる。


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「blue Box」はサポート体制の評価も高く、トラブルシューティングや運用保守相談に限らず、同社が提供するあらゆるWebアプリケーションやサービスに関する無料サポートを、単一の窓口で提供。さらに他社に先駆けて24時間365日のフルサポートを実施しているため、平日の日中のみ電話対応を行う時間を比較すると、実質4倍以上のサポート対応時間となっている。そのため、万が一のトラブルにもすばやい対応が期待できるだろう。運用保守サービスに関しても、サーバ再起動などを代行する「一時復旧」から、セキュリティアップデートや障害調査などを含むフルマネージの「マネージド」まで、段階的に用意されている点が特徴となっている。加えてメールサーバやWebサーバの設定、不正侵入によるサーバ障害の対応など、「運用保守契約」を契約していない場合でも個別にサーバ作業を依頼できる「アフターサービス」を提供。専任のサーバ管理者が不在でも、安心して運用を任せることが可能だ。



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